フィギュア星景写真

フィギュアと一緒に星景写真を撮影してます。

フィギュア星景写真の撮影方法 第一回【撮影編】

こんにちは、うささです。

 

今回は私が撮影している"フィギュア星景写真"の撮影方法をご紹介します。

ただ、これはあくまで私がやっている方法です。

「これが正解」という訳ではありませんので、一つの方法として読んでください。

 

撮影の雰囲気としましては、

①月明かりがある夜にカメラとフィギュアを置く

②カメラの設定をする

③レンズのピントを合わせる(←これが一番重要

④レリーズをロックorタイマーにしてインターバル撮影

 1枚30秒~1分の露出で合計15分~1時間ほど撮影

⑤パソコンに写真を取り込みLightroomで画像編集

フリーソフト「SiriusComp(シリウスコンプ)」で比較明合成

Photoshopで画像編集

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今回は一回目ということで①~④の撮影方法についてご紹介します。

次回は画像編集(レタッチ)について書こうと思います。

 

 

1.道具の準備

撮影に必要な道具は以下の通りです。

デジタル一眼レフカメラ

・レンズ

・三脚

・タイマーレリーズ

・レンズヒーター(あればベター)

・フィギュア

・フィギュアを置く台(なんでもOKです)

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私が使っているカメラとレンズは以下のとおりです。名前をクリックすると価格.comAmazonのページへ飛びます。

 

カメラ+レンズ:

以前使っていたもの(現在はサブ機) Canon EOS Kiss X7i + SIGMA 15mm F2.8 

現在使っているもの Canon EOS 6D + TAMRON 15-30mm F2.8

カメラのメーカーはどこでも大丈夫だと思います。(Canon以外にもSONYNikonPENTAX富士フイルムOLYMPUSなど)

レンズは広角と対角魚眼を使っています。

 

三脚:SLIK PRO 4000X(現在は売られてないみたいです)

   マンフロット PIXI EVO ミニ三脚 MTPIXIEVO

三脚は高さが高いものと低いものを2つを使い分けています。

 

タイマーレリーズ:

私はインターバル撮影をしているのでレリーズは必須です。

最近は露出時間を1分にしているので時間を設定タイマー式がいいですね。

純正は高いので中国製のタイマーレリーズを使ってます。

Amazonで「カメラ機種名 レリーズ」で出てきます。値段は2000円ぐらい。

カメラ内にインターバル撮影ある場合はそれを使ってもいいかもしれません。

 

レンズヒーター: PROTAGE 結露防止 レンズヒーター 夜露除去 USBウォーマー P-LH02

私は30分~1時間ほど撮影するので結露対策でレンズヒーターをつけています。

スマホのバッテリーをつないで使います。

 

2.撮影場所と日にち 

撮影場所はどこでも大丈夫だと思います。

私はあまり人がいない公園などで撮影することが多いです。

 

撮影日は月が明るい夜です。

私は月明かりでフィギュアを照らして撮影しています。

ライトや街灯などを利用すれば月が出ていない夜でも撮影できると思いますが、私は月明かりの雰囲気が好きなのでそうしています。

具体的には月齢が大体7~16ぐらいの日でしょうか。私は8~15ぐらいが時間帯的にもベストだと思います。

月齢と月の出は以下のサイトを参照して下さい。

月齢カレンダー

月の出・月の入り時刻方角マップ

 

曇っていると撮影できませんので天気予報や雲の様子を確認します。

おすすめは気象庁の衛星画像です。リアルタイムで雲の様子が分かります

天気予報やGPVという雲の予報サイトも見たりします。

気象庁 | 気象衛星(高頻度)

GPV 気象予報

 

3.カメラの設定

カメラとフィギュアの設置 

まずカメラとフィギュアを設置しましょう。

フィギュアを何かの台に置いて、近くにカメラと三脚を置きます。

ここで大体の構図も決めちゃうといいと思います。

 

星は動いていくので、カメラを向ける方角も重要です。

北に向けるとグルグルの軌跡になります。(北が一番人気あると思います。)

東と西に向けると星は斜めに移動します。

南を向けると山なりに移動します。

 

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カメラの設定 

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カメラの設定は以下のとおりです。

・モード:M(マニュアル) 

・露出時間:30秒 or BULB(バルブ)

・絞り(F値):F11~16

・ISO(感度):3200~6400

・画像の保存形式:RAW+L(RAWファイルとJPGが保存されます)

・ドライブモード:連写

・ホワイトバランス(WB):私は撮影後にRAWファイルでWBをいじるので気にしていません。普段はオート(AWB)にしています。

 

F値を11~16にしているのは、ピントが合う位置を広くして、手前のフィギュアにも星にも大体ピントを合わせるためです。

F値とピントの合う位置の関係は下のサイトをご覧ください↓

被写界深度(被写体深度)とは-カメラ・デジカメの撮り方・テクニック集

ISOはそれぞれの機種で許容できる範囲で高くしています。

 

私の場合は、

Canon EOS KissX7iは露出30秒~1分,F11,ISO3200、

Canon EOS 6Dは露出1分,F16,ISO6400の設定にしています。

(その日の月の明るさや撮影条件によって変えています。)

 

KissX7iはISO6400まで上げるとノイズが目立つのでISO3200にしています。

6Dはノイズが少ないのでISO6400まで上げて、その分F値を16にして被写界深度を深くしています。

 

4.レンズの設定

レンズのピントも手動で合わせるので、レンズ側もマニュアルフォーカス(MF)にしましょう。

カメラの横にMFとかAFとか書かれてるので、MFにします。

 

そしてピント合わせです!!

このピント合わせが一番重要です!!

 

手前のフィギュアにピントをしっかり合わせると星はぼやけてしまい、逆に星にピントをしっかり合わせるとフィギュアがぼやけてしまします。

 

これを解消するために絞りF値を11~16にすることでピントの合う位置を広くして、フィギュアにも星にも大体ピントが合うようにします。

具体的な方法は、ピントが合う手前の端をフィギュアに合わせるようにします。

言い換えると、フィギュアにギリギリピントが合う位置を探します。

ピントを変えてテスト撮影して、またピントを変えてテスト撮影というように、少しずつピントを合わせていきます。

 

「ここだ‼」というピントの位置が決まったらテープでピントを固定しましょう。これは結構大事です。

 

初めから夜でピントを合わせるのは難しいので、まずは家の中でピントを合わせる練習してコツをつかみましょう。

※ピントの位置はフィギュアとの距離によって毎回違います。なのでその都度合わせる必要があります。

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5.撮影

いよいよ撮影です。

あとはインターバル撮影で放置するだけです。

露出が30秒ならレリーズをロックするだけでOKです。

露出を1分にしたいときは、カメラの露出時間をBULB(バルブ)にして、タイマーレリーズを1分に設定してスタートです。

 

長時間カメラを放置するため、レンズが結露することが多いです。

レンズヒーターをつけておくといいでしょう。

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撮影してみるとこんな感じになります。これは撮って出しのJPG画像です。

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あはは、見て?ほらちょっと良い感じでしょ?

この一枚だけでも大丈夫なのですが、私は星の軌跡を描きたいのでインターバル撮影で何枚も撮っていきます。

 

第二回目では私がやっている画像編集の方法をご紹介します。

画像編集をすると下のような感じになります。

まさにHAPPY PARTY TRAINですね。

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説明が上手くないので撮影方法が伝わっているか不安ですが、雰囲気だけでも伝わればと思います。

星を撮影したことない方はイメージしにくいかもしれません。

質問などがありましたら遠慮なくコメントしてくださいね(^^)/

ではでは~。